
本物のカーボンが織りなす煌めき「TSS-135」
モータースポーツのトラス、高級腕時計プロジェクト始動
2025年、有限会社トラス(本社:静岡県沼津市/代表取締役:新田 正直 にった まさなお)が誇るカーボンコンポジット製品と、エスアイ精工株式会社(本社:大阪府豊中市/代表取締役:指尾 成俊 さしお なるとし)の精密カーボン加工技術が融合した高級腕時計「TSS-135」プロジェクトが始動します。
モータースポーツの最前線や航空宇宙の分野で活躍しているカーボンコンポジット製品―その魅力に魅かれる人は少なくないのではないでしょうか。高級腕時計の世界でカーボンは人気がありますが、世に出回る製品で本物のカーボンコンポジットが使用されている製品はほとんどありません。そのほとんどがチョップドカーボンや、射出成型をした量産物、プリントの偽物であったりします。カーボンコンポジットの加工には高度な技術と設備が必要で、且つ精密な加工が難しいためです。
トラスとエスアイ精工は、この課題に挑戦すべく共同プロジェクトを立ち上げました。両社は、それぞれの技術を結集し、モータースポーツのボディにも使用される本物のカーボンコンポジットを用いたラグジュアリースポーツウォッチの開発に取り組んでいます。日本のものづくりの誇りをかけ、唯一無二の職人技と最先端のテクノロジーを柔軟な発想で統合することで、グローバル市場向けの、本物のカーボンを使用した高級腕時計を生み出すことを目指しています。
プロモーション動画を以下よりご覧いただけます。
「TSS-135」の特徴
▶︎トラス製カーボンコンポジット
トラスが長年モータースポーツ業界の製品づくりで培ってきた技術を駆使し、高品質かつ美しいカーボンコンポジットを文字盤として使用します。
▶︎精密加工技術
エスアイ精工の0.01mm単位の高精度加工技術がトラスのカーボンコンポジット製品と出会うことにより、従来では不可能とされていた緻密なカーボン部品の製造に成功しました。
▶︎魅力を引き出すデザイン
ジャンルの垣根を越え、多くの有名メーカーとの協働実績のあるプロダクトデザイナー・清水 慶太(しみず けいた)氏がデザインを手掛けます。機能性と素材の美しさが調和する、スポーティで洗練された仕上がりです。
【製品名「TSS-135」の由来】
「135」は、トラスの歴史とアイデンティティを象徴する数字です。鈴鹿8時間耐久ロードレースをはじめとするレースのゼッケンなどにも使用されてきた、トラスにとっての特別な数字です。
「TSS」は、「T」がトラス、「S」がエスアイ精工、最後の「S」は清水慶太氏を表し、三者の奇跡的な出会いと技術タッグによりこの腕時計が誕生したストーリーへの想いを込めています。
プロジェクトの背景 エスアイ精工との奇跡のタッグ
トラスとエスアイ精工は、どちらも、それぞれの分野でBtoB市場における確固たる地位を築きあげてきた企業です。
トラスは1987年にコンポジット製品の製造をスタートして以来、世界最高峰のカーボンコンポジット製品を創り続けています。各種研究機関や救急救助関連製品などをはじめ、幅広い分野でカーボン製品を製作してきました。特に、次世代自動車開発業務と世界最高峰のモータースポーツ試作開発業務をメインとしています。世界最高性能を満たすコンポジット製品は常に進化を要求され、高度な成形技術も必要とします。2020年に優勝したMotoGPマシンTeam SUZUKI EXSTARのカウル製造にも、トラスの開発技術力と職人技が注ぎ込まれていました。
エスアイ精工は、創業以来カーボンの加工に特化してきた、カーボン加工のスペシャリストです。半導体や電子部品向けの高精度治具製作を主力としながら、高級腕時計の部品製作にも携わっています。高精度の加工技術で、機械では不可能だった微細部品の製造を可能にし、業界で高い評価を得ています。
両社とも、若く意欲的な二代目リーダーが今回のプロジェクトを牽引しています。トラスの新田 奈津美(にった なつみ)とエスアイ精工の指尾 成俊は、先代の築いた実績と技術を継承しながら、新たな挑戦としてBtoC市場への展開を模索してきました。
この高度な技術力と先見性を持つ二社が、三島商工会議所の事業をきっかけに出会い、新たな価値創造を目指す「TSS-135」プロジェクトが誕生。両社のリソースを結集することで、単独企業では困難だった大胆な挑戦が可能になりました。
両社には、創業者である父が自社設計の機械や道具にこだわり、手ずから製作してきたという共通の歴史があります。また、日本の誇りとも言えるこの高い技術力を絶やさぬよう、既存の製品づくりを大切にしながらも、新たな価値創造を目指す柔軟な姿勢と発想力があります。こういった「ものづくり」に対する真摯な姿勢と情熱が、両社の企業理念の根幹であり、今回のコラボレーションの原動力となりました。
熟練職人による至高のカーボン技術
腕時計TSS-135を支えるのは、トラスの職人技術による高度なカーボン成形技術です。
トラスは長年の経験から、あらゆる種類のカーボンプリプレグ(炭素繊維に樹脂を含浸させたシート状の中間素材)を熟知しています。また、これまでの製品づくりで培った技術から、カーボンコンポジット製品の構成を作り出すことに長けています。この腕時計に使用しているカーボンコンポジットパーツも、ひとつひとつ職人の手作業で作られており、機械量産品では再現できない繊細さと美しさを生み出しています。
さらに、トラスはカーボンコンポジット製品の成型だけでなく、製品の加工、塗装まで一貫して行っています。長年モータースポーツに使用されるボディパーツの塗装を行ってきた熟練の技術から、一般的に塗装が難しいとされている本物のカーボンに、均一に塗装を施すことができます。さらに、トラスでは、カーボンの織り目の美しさと、煌めきを生み出す本物のカーボンの立体感を引き出す特殊塗装をかけることが可能です。TSS-135に使用されているのは、トラスの技術によって芸術的美しさを兼ね備えた特別なカーボンコンポジットパーツなのです。
トラスのビジョンと挑戦「カーボンの可能性を日常へ」
カーボンは、強度や軽量性という機能面に優れた素材というだけでなく、独特の美しさを持つ非常に魅力的な素材です。しかし、高価さと取り扱いの難しさから、これまでは限られた分野でしか使用されてきませんでした。トラスは、カーボンの可能性をさらに広げ、より身近なものにしていきたいと考えています。カーボンの持つ質感と高級感を、日常生活の中でも楽しんでいただきたい。その美しさをより多くの方に体験してもらいたい。この想いが、「TSS-135」プロジェクトの原点です。
また、TSS-135の魅力を世界に発信するため、本プロモーション動画の制作は、国際的に注目を集めるクリエイターKenta Salaun氏が手掛けています。パリ五輪のプロジェクトに携わるなど、豊富な経験を持つフランス在住のモーションデザイナーです。日本のものづくりの魂が、グローバルな視点を通して鮮やかに描き出されます。
トラスが制作する本物のカーボンコンポジット製品が生み出す煌きは、いつまでも朽ちることなく、未来の時を刻み続けます。
モータースポーツを支えてきた最先端技術の粋を、あなたの腕元に。
常に新しい価値を求め、妥協を許さないライフスタイルを貫く方々のために。トラスとエスアイ精工は持てる技術の全てを活かし、ひとつひとつ丹念にこの腕時計を作ります。
「TSS-135」は2025年中の完成を目指し、現在開発を進めております。
プロジェクトの詳細や最新情報は、当社公式Instagramアカウントにて随時公開してまいります。
▶︎トラス 公式Instagram https://www.instagram.com/tras_135/
プロジェクト参加企業・メンバー紹介
有限会社トラス
本社所在地:〒410-0106 静岡県沼津市志下74-4
代表者:新田 正直(にった まさなお)
設立:1990年6月11日
事業内容: 炭素繊維・天然繊維を用いた製品の製造、販売コンポジット成形
業務請負、自動車・産業用ロボット等の開発試作、建材関連研究
開発、強度試験用資材製作など
TEL:055-977-9922
MAIL :info@tras.co.jp
Instagram:https://www.instagram.com/tras_135/
エスアイ精工株式会社
本社所在地:〒561-0841 大阪府豊中市名神口1-1-16
代表者:指尾 成俊(さしお なるとし)
設立:1986年
事業内容:各種機械・同部分品製造修理業(注文製造・修理)
その他の炭素・黒鉛製品製造業
TEL: 06-6868-0878
清水慶太(デザイナー)
1974年東京生まれのプロダクトデザイナー、デザインコンサルタント。東京藝術大学美術学部デザイン科を卒業後、同大学院美術研究科修士課程を修了。その後ミラノでの活動を経て国際的な視野と感性を獲得。現在は株式会社クリエイティブノルムの代表取締役として革新的なプロジェクトを率いる傍ら、大学で次世代デザイナーの育成に携わる。2008年、2012年、2023年にはグッドデザイン賞を受賞するなど、数々の栄誉に輝いている。その哲学は、機能性、マテリアル特性、美しさを融合させた独創的かつ洗練されたデザインの追求。製品の本質を引き出すアプローチで、本プロジェクトでもその真価を遺憾なく発揮している。
Kenta Salaun(モーションデザイナー)
国際的に活躍するモーションデザイナー。E-artsup Parisで5年間学び、スペインでの研修を経て、日本とフランスでのキャリアを築く。現在はパリのデザインエージェンシー「Horah」にて2Dおよび3Dのモーションデザインを手掛ける傍ら、フリーランスとしても活動。ファッション誌『L'Étiquette』の映像制作やアルマーニの香水広告でVFXとモーションデザインを担当するなど、グローバルなプロジェクトに携わる。弱冠23歳という若手ながら、国際的な視点と多彩な経験を活かした革新的なデザインアプローチで注目を集めている。
※この企画は三島商工会議所の伴走型小規模事業者支援推進事業により実施しています。

お問い合わせ
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